こんばんは。
昨日は定休日を利用して、2回目となる林業体験に行っていました
昨年に引き続き、杉の森のお手入れを指導してくださるのは、新潟の森作りの管理・整備を行っている新潟県農林公社さんと、阿賀町の山林の所有者の方です。
今年は例年よりも雪が降るのが早かったそうで、事前に積雪があると伺っていました。
しかし、とはいえ同じ新潟でお店から1時間くらいの場所。そんなには雪は積もっていないだろうと思っていました…。
が、現地についてびっくり!
20㎝くらいは積もっていました!
凍えるような寒さの中で早速作業スタート。
当日のスケジュールはこちら。
■午前…下草刈り
■午後…枝打ち作業
一日を振り返ってお伝えいたします。
<午前~下草刈り編~>
午前中は雨と霧の立ち込める中、下草を刈る作業を行いました。
下草を刈る作業は木を育てるのにとても大切な仕事です。
杉以外の木があると、必要な養分が杉に行きにくくなるので、杉以外の木は全て切ってしまいます。そうすることで、杉がより元気に育っていくんですね。
一年もたつと、また草やツルが伸びていて前に進むのも一苦労。
このようにある程度太い木も倒していきます。
地面に落ちているのが切った木ですが、こう見るとかなり視界が開けて杉の木だけが立っているのがよくわかります。
こうすることで、杉に沢山栄養がいってより大きくなるんですね。
そして午前の部が終了!
手も足もしもやけです!急きょ足の裏にホッカイロを貼ってしのぎましたが、まったく暖かさを感じられないくらい底冷えします。林業は自然との闘いだと教えていただきましたが、本当に大変な仕事だと思います。まだまだ20㎝なんて序の口で、ここのあたりは冬場3mくらい雪が積もるそうです。さすがにそこまで降ると通行止めになりこの場所にはこれなくなるそう。厳しい場所ですよね。
<至福のひととき~楽しいお昼~>
雨でぬれた冷え切った体を温める為、お昼休憩に。
午後の作業に向けて、エネルギー補給です。
みんなでお弁当やサンドイッチを作って持ってきてわいわい食事。暖かいスープやお茶が身体にしみます。
身体が温まったところで、午後の部へ。
森に戻ると、午前中の天気が嘘のように晴れに!!
雨のしずくがキラキラと綺麗に輝いていました。
<午後~枝打ち編~>
気合いを入れ直して作業再開です!
午後は「枝打ち」の作業。
木の枝を切り落としていくのですが、これも木を大きくするための大切な仕事。
風通しや日当たりをよくするために、不要な枝を切り落とすのですが、だいたいその木の長さの三分の一くらいを目安に枝を落としていきます。
手の届く範囲の枝は昨年切り落としていたので、今年はより高い位置の枝を落とすことに。なので、今回はのこぎりではなく枝打ち用の長いのこぎりを使っての作業です。
これが思いのほか大変!
このくらい高い位置の枝を切るので、首と腕がパンパン。
ちょうど枝も太くなっている部分なので、のこぎりの重さと枝の重さでよりキツイ!
実際の作業の際ものこぎりを使っているそうで、途方もない数の木をひとつひとつ丁寧に枝を落としているそうです。
しかも、この枝打ちの作業はなかなか難しい…
かなり際まで切らないと、切り口がうまく木に巻き込まれず木材になったときに節が抜ける「死に節」になってしまうそう。
こちらは実際に昨年枝を打った場所ですが、枝がまだ飛び出している部分と木に巻き込まれている部分がはっきりと分かりました。
低い位置で作業する分にはある程度やりやすいのですが、高い場所でこの木の幹ぎりぎりの部分を切り落とすのがとても難しいのです。
あまり近すぎて幹を傷めてしまってもいけないので、その加減が大変でした。
枝打ちは職人の技とも言われているほど難しく、大変な作業なんだそうです。
ただ、不恰好でまだまだへたくそな枝打ちでも、実際に昨年作業をした部分が、自然の力で木の一部に戻っていく様子を見れたのがとても嬉しかったです。
こちらは昨日枝打ちした木の中間部分の様子。
そして、この写真の下の部分が昨年の枝打ちの場所です。
切ったばかりの枝の部分と比べると、黒っぽく目立たなくなっているのがよくわかります。
実際に木の成長を感じることで、この「ボー・デコールの森」により愛着が湧いてきました。
そんな話をしていると、森の所有者の方から「自分の好きな木をひとつ決めて、毎年その木の成長を見ていくのも楽しいかもね」とお話をいただいたのです。
<自分の木をみつけよう>
せっかくなので、自分が頑張って綺麗にした好きな木を1本づつ選ぶことに。
お気に入りの木に印をつけさせていただきました!
みんな自分の木をかわいがっていて自慢げに紹介してくれました^^
それぞれ選んだ木の経を測ります。人間の身体測定のようなもの。
また来年もこの森に来て成長を見守りたいと思います!
どれくらい育っていくのかが楽しみです。
<ボー・デコールの森を通して学ぶこと>
ちょうど1年ぶりに訪れた「ボー・デコールの森」。
これは昨年の様子ですが、下草も沢山生えており、必要のない枝も多いです。
そして今年の作業終了後の写真。
見違えるほど綺麗になりました。
ただし、まだまだこれは森の入り口のほんのわずかな部分。
広大な森の中のほんの一部でしかありません。
針葉樹も広葉樹も含めて、日本には手つかずの森が沢山あるそうです。
私たちは少しでも日本の森が元気に育っていけるようお手伝いをしていきたいと思っております。
長年木の家具を扱っているボー・デコールですが、木を育てる経験はなかなかできるものではありません。
普段当たり前のようにある木ですが、長い年月をかけて沢山の人が携わってできたものなんですね。
でも実際に手を掛けることで、改めて木の大切さを感じ、自分の言葉で木の家具の良さを皆さまにお伝えできるのではと感じております。
自然のぬくもりに触れること。
手を掛けながら使い続けること。
便利な現代で忘れがちなことかもしれませんが、そんな想いを大切に伝え続けていきたいと思います。
また来年もこの森にやってきます!!
リポートお楽しみに!!
<昨年の林業体験のリポートはこちらからご覧ください。>
国産一枚板と飛騨高山のハギテーブル展
11/23(土)~12/17(日)
ダイニングテーブル・座卓が勢揃い