全7回に分けてご紹介する 特集【夏こそウールの手織りじゅうたん】の3回目です。
今回は、ウールの特徴である調湿作用についてご紹介していきたいと思います。
目次
- 自然素材ウールの調湿効果
- アートギャッベの羊毛の優れている理由
- なぜ夏にウールが良いの?まとめ
自然素材ウールの調湿効果とは?
【夏こそウールの手織りじゅうたんvol.2】ウール素材のメリットでもお伝えしましたが、ウール繊維には調湿効果があります。
調湿効果と聞いても分からない!という方も多いと思いますので、簡潔にご紹介致します。
一言でいえば、湿度を調節する機能のこと。
加湿器や除湿器のように機械で強制的に調整するわけではなく、ウールが呼吸をすることによって効果が得られます。
つまり、夏の湿度が高い時期は湿気を吸い、乾いた空気に変換し外に吐き出します。
冬の乾燥した時期は、湿気が少ないため自らの湿気を外に吐き出し、乾いた空気を吸い込んでいきます。
周囲の湿度が高い時には水分を取り入れ、乾燥しているときには内部の水分を空気中に放出します。
この機能により周囲の湿潤度を調整し、環境を和らげる効果が調湿効果です。
湿度が高い日本での心地よい生活には、湿気対策は欠かせません。
日本の住宅は高気密高断熱で高性能の住宅が多く、
その反面湿気がたまりやすく乾燥もしやすいので湿度を調節することがとても重要になってきます。
かといっても、一日中家の中にいられるわけでもないですし、忙しい人も多いのでこまめに換気をして空気を入れ替えるということも難しいですよね。
そんな時に一役買ってくれるのが、ウールのじゅうたんなんです。
アートギャッベでも使われている羊毛には、湿度を60%に保とうとしてくれる性質があるんです。
室内で快適な湿度は40%~60%と言われています。
40%以下になると目や肌、のどに乾燥を感じるだけではなくインフルエンザウイルスが活動しやすくなります。
また60%以上になるとカビやダニが発生するようになります。
ちょうどいい湿度に保ってくれるじゅうたん、それがウールのじゅうたんです。
アートギャッベの羊毛が優れている理由
アートギャッベに使われている羊の毛は、標高2,000~3,000mもあるところで遊牧している羊の毛を使用しています。
高地では一日の寒暖差が激しく、日中は40℃まで気温が上がり、夜には10℃まで下がります。
最近の新潟の気温で考えると最高気温が26℃、夜には-6℃ということになります。
汗ばむ日中から、ダウンを羽織っても寒いと感じる気温まで下がるなんて、想像を絶する気温差です。
そのような過酷な環境で培われた調湿効果は、とても優秀でまさに「自然の恵み」です。そんな想いでギャッベを見ていると、「ずっと大切にしたいな」と、より愛着が増してきませんか。
寒暖差の激しい高山で育った羊の毛で織られたアートギャッベなので、夏も湿気をため込まず、部屋の環境を整えてくれるということです。
だから夏もさらっとしていて気持ちがいい!!
まとめ
playlist_add_check 調湿効果の秘密
調湿効果とは湿潤度を調整し環境を和らげる効果(日本の住宅には必要不可欠)
アートギャッベに使われる羊毛は厳しい環境下耐え抜くことができる羊毛界の優等生
夏こそ気持ちがいいアートギャッベ
今回は、羊を褒めたたえる回でした。
次回vol.4では、夏でも心地良い肌触り生まれる理由とは?についてお伝えさせていただきます。
是非チェックしてみてください♪