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特集【アートギャッベものがたり vol.5】アートギャッベとギャッベって何が違うの?

第8回にわたりご紹介するアートギャッベの物語。
これを読めばアートギャッベの全てが分かるはずです。

第5回目は、アートギャッベの「こだわりの品質」についてご紹介致します。

目次

  • ① アートギャッベとギャッベの違い
  • ② 品質を高める5つのこだわり
  • ③ まとめ

アートギャッベとギャッベの違い

お客様からギャッベってたくさんあるけど何が違うの?という質問をよくいただきます。
ギャッベは、織りの細かさやその品質によって値段が変わってきますが、
一言にギャッベと言っても、化学染料を使い染色されたものや、機械で作られたものなど、低コストで生産された安価なものから、手仕事で手間暇かけて作られるものまで様々です。

もともとは、イランの遊牧民の生活道具から始まっていますが、現在ではその人気から商業的にイラン以外の国でもギャッベに似たものが作られるようになってきました。

私たちがご紹介しているアートギャッベは、人の手仕事で織られているものです。
なので、1つ1つ毛の質感も長さも違い、それぞれに個性があるのです。

私達がイランで買付を初めて18年、その経験と知識を活かし、実際に触ってモノを見て厳選しています。ただ柄が素敵だからというので選ぶのではなく、1つ1つ触って毛の質感や肌触りを確かめ、その上で日本の住まいに合い、永く楽しんで使っていただけるものご紹介しています。

ギャッベの選定風景

アートギャッベとは
「永く使える確かな品質」と「日本の住まいに合い、日本人の心に響くアート性を合わせ持つ」ものなのです。

品質にこだわるために、徹底した天然染料などの品質管理、人体に有害な物質などが含まれていないことを証明するエコテックスを業界で唯一取得しているなど、ギャッベの中でも圧倒的な品質の高さで世界最高品質と謳われるゾランヴァリ社から買い付けをしています。

ZOLLANVARIロゴマークエコテックス証明写真


品質を高める5つのこだわり

①裏面をバーナーで焼く~結び目を固く~

織りあがったギャッベの裏面は、余分な毛が出てしまっているため、裏面をバーナーで焼きます。

余分な毛を焼くと同時に
・裏面を綺麗に
・結び目は固く
・ほつれにくく
しています。

アートギャッベの裏面をバーナーで焼くところで

燃えないのか心配ですよね。安心して下さい。
上質な羊毛には、難燃性という特徴があるので、燃え広がらず火がついても自然と消えます。

 

②手仕事による染色~自然な風合いを感じられる草木染~

アートギャッベは、全て人の手仕事による草木染めです。
心地よい肌触りを表現するために、羊毛が含んだ脂分を適度に残したまま染色するので、
1日~2日ほど時間がかかってしまいます。

羊毛を窯で煮込んでいるところ

時間をかけて芯まで染色することによって、色褪せない自然な風合いに仕上げているのです。

化学染料のように脂分を抜けば、染色しやすくも出来るのですが、それでは肌触りもパサパサになり、糸自体も傷んでしまい切れやすくなってしまいます。

アートギャッベは、自然素材の草木で染めるので、お子さんがいる家庭でも安心・安全に、自然豊かな色の風合いをお楽しみ下さい。

 

③経糸を丸め込む~より頑丈にするために~

アートギャッベの上下には、縦糸(フリンジ部分)と呼ばれる白い糸を丸め込んで織られている部分があります。
これは、丸め込む事によってより丈夫に傷みにくくするためです。

アートギャッベのフリンジ部分

織りあがったギャッベは、房を残したままなのですが、そのままだと掃除する際に、掃除機で吸い込んでしまったり、引っかかってしまったりとギャッベを傷める原因になってしまいます。

職人さんがフリンジ部を織っているところ

実際、この織り方は技術も高く、手間がかかりますが、より頑丈に使いやすくするために丸く織り込んでいるのです。

 

④ギャッベを綺麗にする~遊び毛を押し出す~

絨毯だから、優しく洗浄するもだと思いきや、
アートギャッベギャッベは、畑を耕す鍬のような道具で力強く洗浄します。

アートギャッベを洗浄しているところ
洗浄と同時に遊び毛(余分な毛)をなるべく押し出す大切な工程なので、力強く洗浄していますが、頑丈に織り込まれているため、ゴシゴシ洗浄しても傷みません。

アートギャッベを洗浄しているところ
さらに、洗浄と同時に丁寧にトリートメントをすることで、柔らかく優しい肌触りと美しい艶を生み、上質な羊毛をより引き立たせてます。

 

 

⑤毛足を刈り込む~文様を美しく魅せる~

アートギャッベでは、緻密なデザインをより美しく魅せるために短く刈り込んでいますが、織りが密なため、クッション性を損なわずに弾力を保つことが可能です。

毛足を刈り込んでいるところ職人の手で、そのギャッベに合った毛足の長さを見極め、丁寧に刈り込むため、毛足の長さも一枚一枚違います。

毛足の長さを揃えているところ
綺麗に刈り揃える事で、なめらかな肌触とフカフカとした踏み心地を楽しめますが、均等に刈り揃えるのとても難しく、正に職人技です。

 

playlist_add_check まとめ

 アートギャッベとは

・「永く使える確かな品質」と「日本の住まいに合い、日本人の心に響くアート性を合わせ持つ」

・現地で妥協せず、一枚一枚モノを見て触って厳選されたものである。

・人の手仕事により、品質を高めるために手間暇がかかっている。

・赤ちゃんも使える安全な自然素材のものである。

特集【アートギャッベものがたり】

 

リビングテーブルをお届けしました。

こんばんは。道路の雪も除雪を頑張って下さる方々のおかげで少なくなってきて、トラックでのお届けの際もだいぶ行いやすくなってきました。
除雪隊の皆様、本当にご苦労様です。

本日は、まだまだ雪の多かった先週にお届けしてきたリビングテーブルをご紹介いたします。

無垢材 テーブル リビング 座卓 新潟

ブラックチェリー、無垢材のリビングテーブルです。
デザインはとてもシンプルな作りで、スッキリと洗練された印象です。

今回お選びいただいたテーブル。
同じデザインのダイニングテーブルは、多くの方からお使い頂いているボー・デコールでも人気のテーブルですが、リビングテーブルではまだまだご紹介不足で、私たちにも珍しく新鮮でした。
スタッフの中では、スッキリとした中にも、柔らかく、可愛らしい印象もあり好評でした。

リビングテーブル 天然木 新潟 家具

全体的にナチュラルでモダンな印象のN様のリビングにとても馴染んでいます。
実はN様のお宅には、ボー・デコールでお選びいただいたインテリアが幾つかあります。

チェスト ビンテージ ラグ チェリー 新潟

テレビボード 観葉植物 ラグ ビンテージ絨毯

一人掛け 椅子 チェア ウォールナット

少しずつ、お気に入りのインテリアを揃えて行かれたN様。
今回のリビングテーブルで一先ずは揃ったかな~と仰っていましたが、インテリアを見るのも好きなので、ボー・デコールにもまた遊びに行きますねと言って下さいました。

N様のお宅にお伺いすると、インテリアとしての家具やラグと共に植物の使い方も素敵で
私たちも新しい発見もあり参考にもなります。

担当したスタッフにも、本当にお世話になってありがとうございますと
嬉しい言葉も最後にいただきました。

N様、今回も素敵なお部屋にボー・デコールの家具をお選びいただき有難うございます。
雪が解けたら、是非お店に遊びにいらしてくださいませ。

 

お客様の声

アートギャッベギャラリー

特集【アートギャッベものがたり vol.6】こんなときどうすればいい?絨毯のお手入れ方法について

第8回にわたりご紹介するアートギャッベの物語。
これを読めばアートギャッベの全てが分かるはずです。

第6回目は、こんなときどうすればいい?絨毯のお手入れにについてご紹介致します。

アートギャッベは素敵な絨毯だけど、何かこぼしてしまったらと不安を頂いてる方も多いはず。
小さなお子さんやペットを飼っていらっしゃる方でも、安心してお使いいただける理由とお手入れ方法を今回は動画でご紹介致します。

目次

  • 飲み物をこぼしてしまった場合
  • こびりつきやすいものをこぼしてしまった場合
  • 臭いが残りやすいものをこぼしてしまった場合
  • お手入れが簡単な理由
  • まとめ

飲み物をこぼしてしまった場合

まずは、初歩的なお手入れです。
ジュースやお茶・コーヒーなど普段から飲むことは多いですよね。
手元が誤ってコップやグラスが倒れてしまう…
そんな時には、こちらの方法で拭いてあげてください。

このように、テッシュやタオルなどで水分を吸収させてあげるだけで十分です。
簡単ですよね。

 


こびりつきやすいものをこぼしてしまった場合

続いて、ヨーグルトなどのこびりつきやすいものは、テッシュやタオルで拭くとこぼしてしまったものを広げてしまう恐れがあります。
そんな時には、こちらの方法で解決です。

このように、まずはスプーンでこぼしたものを掬い取って頂き、濡れタオルで残ったものをふきとります。
そして、綺麗な濡れタオルで拭いてあげます。
仕上げに、テッシュで水分を吸収します。
この最後の水分を吸収することで、生乾きの臭いや毛が硬くなってしまうことを防ぎます。


臭いが残りやすいものをこぼしてしまった場合

最後に、臭いが伴うものをこぼしてしまった場合です。
魚系や鍋・サラダのドレッシングなど、水拭きで汚れは落ちても独特の臭いは消えないですよね。
時間が経てば、臭いは無くなりますが、出来るだけ早く嫌な臭いは無くしたいものです。
今回は、マヨネーズをこぼしてみました。

 

今までと違うのは、洗剤を使うことです。
ご家庭にあるシャンプーやウール用洗剤、おしゃれ着洗いの洗剤をお勧め致します。
食器用洗剤は、必要以上に泡立つのと脂分も取りすぎてしまうのご注意!
通常の洗濯洗剤も漂白剤入りのものが多いので、色落ちする原因になるでこちらも使わないようにしてください。

 


 

お手入れが簡単な理由

こんなにもお手入れが簡単な理由って何だろうって思いますよね。

これは撥水加工をしているわけではありませんし、全てのギャッベが汚れにくい・扱いやすいとも限りません。

アートギャッベだからこその理由とは…
厳選された上質な羊の毛を使っているからなのです。

アートギャッベに使われる羊毛は、高地で放牧した羊の毛を使います

アートギャッベで使っている羊毛は、故郷イランの高地2000m以上の地域で放牧させた羊の毛を使っています。
この厳しい高地の環境がとても重要で、夏場の日中は、約40℃。高地なので夜になると10℃くらいまで気温が下がります。
羊たちはこうした過酷な環境で生き抜くために、調湿性に優れた上質な毛質となるのです。

アートギャッベの羊毛は、イランの高地の冬を過ごした羊の毛を使います

また、寒い時には氷点下近くにもなるので、羊の毛は脂分も多く、つるつるで艶のある美しい風合いを見せてくれます。そしてこの豊富な脂分こそが、汚れを浸透させにくくするのです。

 


・まとめ

  • イランの高地で過ごした羊毛を使った素材の良さが活きている
  • 厳しい冬を過ごした羊毛は、身を守るために脂分が豊富
  • だからアートギャッベはお手入れ簡単

という訳でアートギャッベは、綺麗で想いのこもった素敵な絨毯だけでなく、お手入れも簡単なストレスフリーの絨毯なのです。
だからこそ、小さなお子さんやペットを飼っていらっしゃるご家庭でも安心してお使い頂けるのです。

次回は、アートギャッベのある暮らしについてご紹介します。

特集【アートギャッベものがたり】