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特集【アートギャッベとの出逢い方 vol.5】1つのものを永く使うことで育まれる愛着

全10回に分けてお届けするアートギャッベとの出逢い方。

一点もので、長くお使いいただくことのできるアートギャッベ。
「本当にこの一枚でいいの…?」「できるだけ早く使いたいけど、今後新たに良い出逢いがあったらどうしよう…」など、そんな葛藤の中で思い切ってお選びいただくことで楽しいギャッベとの暮らしがスタートします。ギャッベのある毎日は、少し心を豊かにしてくれるものです。

アートギャッベとの出逢い方、第5回目は『1つのものを永く使うことで育まれる愛着』をお伝えしていきたいと思います。ぜひ、ギャッベ選びの参考にしていただけると嬉しいです。

 

目次

 

長く使うことで育まれる愛着

ギャッベは現地のイランで、長くて100年受け継がれるもの。

ボー・デコールでは、お客様で長くて約20年ほどお使いの方もいらっしゃいますが、買い替えたいという方は一度もお会いしたことがありません。ギャッベは他のラグに比べて寿命は長いです!手直ししながら長く使い続けることができます。

いつもお話しながら聞くのはお使いのギャッベの好きなところ。
「私のギャッベはここが可愛いのよ~。」とか、「私のギャッベが一番良いわ!」などギャッベへの愛をお話ししてくださいます。

 

ギャッベは、長年使い込んでいくことで自分のものになり、愛着が生まれていきますよね。

私たちがアートギャッベを始めたばかりの頃にギャッベをお選びいただいたお客様のエピソードをご紹介したいと思います。
そのお客様は、お家で2枚のギャッベをご家族とお使いでいらっしゃいます。

 

息子さんは、物心つく前からギャッベと共に育ってきて、最近大学生になりました。
進学でお家を出ることになり、ご両親が入学祝は何が欲しい?と尋ねたときのことです。

すると、息子さんは「家のじゅうたん持っていきたい」と答えたそう…!

ご両親はびっくりしましたが、嬉しいことに、小さい頃から兄弟仲良く遊んだり、喧嘩をするときも、勉強するのも、全てをギャッベの上で過ごした思い出の場所だったので、かけがえのない存在になっていったのでしょう…。

そして、お家のギャッベとは別に、持ち運びやすいサイズ感のギャッベを入学祝にプレゼントすることになりました。
息子さんの選び方が印象的で、「お家のギャッベの肌触りに近いものを」と座り心地や寝心地で一番落ち着くギャッベをお選びくださいました。

小さい頃から何気なく傍にあるものを使うことで、育まれるモノを大切にする想い。
言って聞かせるだけでなく、ご両親が大切に使っている姿を見ることで教わることも大きな影響です。
そういう、大切にしたいと思えるものに巡り合えること自体、素敵なことですよね。
そんな想いを大人も子どもも育めるって素晴らしいことだと思います。

直し、手入れをする手間を楽しむ

ギャッベは、自然素材のウールでできていますが、普段のお手入れは掃除機掛けだけで十分です。

ここでお伝えする「直し、手入れをする」ことは、使ってからのこと。
何十年とお使いいただけるアートギャッベ。
長年お使いいただくと、様々なものがこの絨毯に思い出として残っていくと思います。
汚れは、例えばお子様のお菓子・ごはんやペンの汚れ、ペットのお楚々…
色々な汚れが付くこともありますが、手織りの絨毯はいざという時、取れない汚れはありませんのでご安心くださいね!

アートギャッベの強みである、最後の仕上げとして行われるかがりの補修。
この作業を行うことによって、縁が解れづらくなり、房が見えなくなるのでより美しく額縁のようにギャッベが映えます。
このフリンジを篝の仕上げにすることで、圧倒的に解れづらく違いがよくわかります。
いくらデザインが素晴らしくても仕上げが甘いと、後々悲しい思いをしてしまうかもしれませんのでそこは慎重にしています。

次の世代へ残せるものを選ぶ

突然ですが、皆様は未来に残したい大切なもの、皆様にはありますか?
私は、今まで考えたこともありませんでしたが、今は胸を張ってギャッベを言えます。

お洋服や車は、新品が一番良く見えて、使い込む度古くなっていくものがほとんどですよね。
ですが、ギャッベは違うと思います。
古び方も格好良さを感じるので、次の世代まで残り、使ってもらえるものだと思います。

オールドギャッベは、30~40年使い込まれた絨毯。
毛艶が良くなり、色合いも淡く変化していたり、古び方がとても恰好良いのです。

年配のご夫婦で、手織りのラグが大好きで、少しずつコレクションしていらっしゃるお客様。
つい先日お孫さんが生まれ、我が子が手を離れたということもあり、その記念にご自分で心から気に入ったオールドギャッベをその時のタイミングでお選びくださいました。

この方のモノを選ぶ基準は「誰か貰い手がつくかどうか」だそうです。

この度はオールドギャッベをお選びいただきましたが、お嬢様に将来託そうと考えておられました。

形見になるギャッベ、残した人が喜ぶ顔も思い浮かべながら選ぶのも一つの方法ですね。

あまり深く考えすぎずに見てみる

以前、ギャッベ歴10年のお客様から言われたことがあります。
初めはこの一枚より、もっと良いのがあるかもしれない…と迷いがあっても、これ以上のものにまた出会えるという確証もない…ということ。
そんな不安を少しだけ抱きながらも使っていくと、ギャッベはお部屋に馴染み、家族の憩いの場となっていったそうです。
人間と同じで、100%のものは最初から無く、自分で育てていくものだと感じました。

イメージしていたのと違ったけどとても良い!とか。価値観を変えられるような素敵な出会いがギャッベにはあります。

よく、お客様から同じ絨毯を長年使うのって飽きませんか…?と質問をいただきますが、全然使ってことなくて、日に日に新たな発見があり、飽きることは無い気がします😊

このグラデーションの見え方好きだなぁ…とか、ここにこの色入ってたんだ!…とか。

そんな発見を一つずつできるのも、手作りで生まれるギャッベだからこそです。

 

完璧なものはありません。デザインも、もっとこうだったら…サイズがもう少し大きかったらな…などという迷いがあるかもしれません。
ですが、もし反対に理想通りのギャッベは満足でしょうか。
コーディネートは良くても、それ以上の感動・喜びは思いがけない発見だったり、使っていくことで知れるところはあるのでしょうか。
ギャッベは他のラグと違い、思ってもみなかったような想像を超える出逢いや感動があります。

そして、日に日に愛着が湧き、毎日の暮らしに欠かせない存在となります。
あまり考えすぎず、フィーリングで好き嫌いの直感を大切にしていただくことが何より大切だと思います。

playlist_add_check まとめ

 ギャッベの寿命はありません!使う人の気持ち次第。

 ギャッベ選びはあまり構えすぎない方が素敵な出逢いができる

ぜひ、ご自分のタイミングでアートギャッベをじっくりご覧になってみてくださいね!

次回は、「サイズと使い方の多彩なバリエーション」編です。お楽しみに。

特集【アートギャッベとの出逢い方】

 

今日のギャッベ『祈り』

礼拝堂モスクの天井のように神秘的な模様が中心に配置された一枚。
宇宙神秘を表すモスクの天井は、無限に広がる可能性や人々の願いを差別なく吸い上げてくれそうな雰囲気を醸し出しています。

羊が元気に成長してくれますように、天候に恵まれますように、上手にギャッベが織れますように、家族が健康でありますように、世界中の人々が平和に暮らせますように・・・隣の人が笑顔で過ごせるようにと私たちもささやかな祈りを捧げましょう

【祈り size:130×83】

秋の手織りじゅうたん展バナー

アートギャッベ物語バナー

「アートギャッベどこに敷く?」 シーン別施工例バナー

特集【アートギャッベとの出逢い方 vol.4】アートギャッベはコーディネート上手

全10回に分けてお届けするアートギャッベとの出逢い方。

1枚、1枚、人の手によって織られるため、世界に同じものが2枚とないアートギャッベ。

そのどれからも、織り手であるイランの遊牧民族の女性が持つ感性の豊かさが溢れ流れているかのような印象を受けます。それほどに、アートギャッベの草木染めによる自然な色合いや、素朴でもあり、ユニークでもある可愛らしい柄には、心に強く働きかけ、ずっと優しく残っていくような、そんな力があるのだと思います。

そのような様々な色合い、多様な柄が織り成す世界に2枚とないアートギャッベ達の中から、自分好みの、しかもお部屋に合う『この1枚』を選び、決めきることは、大きな決断力が必要だったりと、なかなか大変なことだと思います。

第4回目の今回は、たくさんある素敵なアートギャッベの中から、『この1枚』の選び方、お部屋へのコーディネート方法をテーマにお伝えしたいと思います。

目次

絵を見るように選ぶ

1枚の絵画のような絨毯であるアートギャッベ。「絨毯を見ているっていうよりも、絵を見ているみたいです。」とお客様からも仰っていただくことが多いです。魅力的な優しい色合い、可愛らしい柄が、機械ではなく、人の手で織り込まれているアートギャッベはまさに絵画のようです。

アートギャッベは、まずは絵を見る感覚でお選びいただくことをおすすめしています。絵を見ているときは理論的な難しいことを考えずに、何が描かれているかだったり、色使いだったりを見て、「あー、私はこの絵好きだな」、「色使いが素敵だなあ」など、感覚的な部分で楽しんだりされているかと思います。

絨毯を選ばれるときには、もちろん『この色はうちのリビングに合うかな』、『サイズはあの部屋に合うかな』など、お部屋とのコーディネートはとても気になるところではあります。しかし、一先ずそのようなことはあまり深く考えずに、絵を見ているときと同じように、まずは『自分が好きかどうか』、『魅力的に感じるかどうか』を基準に、心のままに楽しみながら選んでいただきたいと思います。

このように絵を見るように心のままに選んでいただくことをおすすめする理由は、実はアートギャッベをお部屋にコーディネートさせることは、とても簡単だからです。次のテーマではそちらについてご案内いたします。


アートギャッベをお部屋にコーディネートさせるには

ここからは、実際にお客様のお家へお届けさせていただいたお写真とご紹介しながら、アートギャッベのお部屋へのコーディネートについてお伝えさせていただきます。

アートギャッベをお選びの際、みなさん一番悩まれるのは、『お部屋に合うかどうか』というところです。お気に入りの1枚が見つかったんだけど、その1枚が「今のソファと合うかしら」、「このギャッベは可愛い柄が素敵なん描かれていて素敵なんだけど、お部屋が賑やかになっちゃうかも」等、お部屋とのコーディネートに多くの方が迷われます。毎日過ごす場所に置かれる絨毯ですので、迷われるのも当然のことだと思います。

アートギャッベの特徴の1つに、そのほとんどが、伝統的な草木染めで染められた羊毛を使って織られた絨毯であるという点があります。草木染めではない羊毛を使った絨毯も1部にはありますが、基本的にはほぼ草木染めの羊毛で織られています。

自然のものによる草木染めは、あたたかみを感じる、落ち着いた優しい色合いを作り出します。また、雄大な自然と共に暮らし、豊かな感性をもつ遊牧民族の女性たちは、同じ色合いの中にも彩りの微妙な変化や移ろいをギャッベの中に織りこみます。そのようなギャッベの中から、日本の住まいに合うギャッベをということをコンセプトに、現地イランで見て、触って、厳選したものが、アートギャッベとなります。

この、『草木染めで織られた、優しい色合いで日本の住まいに合うギャッベ』であるアートギャッベは、どのようなお部屋とも気持ちの良い、優しく楽しい調和をもたらしてくれます。『お部屋と合うかどうか』は一先ず置いておいて、まずは、魅力を感じるアートギャッベを見つけてもらえればとご案内する理由がここにあります。

アートギャッベのある風景 ~リビング~05

リビング

ここまで、実際にお家に敷かれたお写真を見ていただいて、いかがでしょうか。ナチュラルなお部屋にも、モダンなお部屋にも、畳のお部屋にも、どのような色合いのお部屋にも、アートギャッベが自然に優しく馴染んでいて、とても素敵なお写真です。このようにアートギャッベは、絨毯自体がコーディネート上手な性質を持っているので、お部屋のコーディネート、色の組み合わせなどにあまり悩む必要のない絨毯だと言えます。

また、季節や時間帯、ご覧になられる位置などによって、様々な表情の変化を見せてくれる絨毯ですので、お選びになる際は、初めから色、または柄の限定をせずご覧いただけると、意外な素敵な出会いも生まれたりします。

アートギャッベ

アートギャッベのある風景 ~玄関~08

その他にも、お部屋のちょっとしたスペースに飾ったり、敷いたりしていただくのも、アクセントになり、生活を楽しむ幅が広がります。このように、コーディネート上手な絨毯ですので、安心してお気に入りの1枚をお選びいただければ嬉しいです。

色々な大切な思い出が生まれる場所となるアートギャッベ。

素直に魅力を感じ、感動し、素敵だと思ったギャッベと共に暮らす生活は、日々の暮らしに喜びを感じることのできる、とても豊かな生活だと思います。

ただ、コーディネートについてはどうしてもお悩みになられるものだと思います。その際には、ぜひスタッフにご相談いただければと思います。経験豊富なスタッフばかりですので、どのようなお悩みでもご対応させていただきます。また、ご購入前にお家にお伺いさせていただき、実際にお部屋にアートギャッベを敷いてみて、ご検討いただけます。絵を見るように選び、気に入ったギャッベを見つけ、それを基にしてスタッフと色々シミュレーションをしてみて、ぜひ納得のお気に入りの1枚をお選びいただければと思います。

playlist_add_check アートギャッベのこだわりまとめ

まとめチェックアイコン 『自分が好きかどうか』、魅力的に感じる1枚を絵を見るように選ぶ
まとめチェックアイコン アートギャッベは『草木染めの羊毛で織られた、日本の住まいに合う絨毯』
まとめチェックアイコン アートギャッベはどのようなお部屋とも、自然に馴染むコーディネート上手な絨毯

選び方は様々ありますが、以上のことを基準にされると、スムーズに納得の1枚をお選びいただきやすいかと思います。ご覧になられるだけでもけっこうですので、ぜひお店にお越しいただけたらと思います。

次回は「1つのものを永く使うことで育まれる力」編です。お楽しみに!

特集【アートギャッベとの出逢い方】