皆さんのお家の絨毯の素材はなんですか?
この質問、意外と答えられない方が多いです。普段、あまり絨毯の素材を気にしていない方が多いということですね。
ただ、この絨毯の素材は、使い心地、お手入れのしやすさ、耐久性など、様々な部分に影響をする大切なポイントなんです!
ちなみに、ボー・デコールでおすすめしている絨毯は全てウールの絨毯です。なぜ、「ウール」なのか。
今日はそのウールの絨毯の4つの特徴をご紹介いたします!
1.夏はサラッと、冬はあたたかく、一年中快適
ウールは、冬のイメージをお持ちの方が多いですが、実は、夏に本領を発揮します!
天然素材であるウールは呼吸ができる素材で、湿気の調整をすることができます。
例えば、同じ30℃の夏日でも、湿気の多い少ないで不快感は違いますよね?それくらい湿気の量で人の感覚が変わります。
ウールが自分で湿気を調節できることで、夏でもサラッとした肌ざわりをお楽しみいただけます。
そのため、1年中快適にご使用いただく方が多いのです。
また、ウールは熱伝導率の低い空気をたくさん含んでいます。
そのため、ウールに含まれる空気が二重サッシのような役割を担ってくれて、冬は床の冷たさを感じにくくしてくれる+保温性もあるため快適♪夏も冷房の冷気を逃がしにくくしてくれるので、冷暖房効果も高まります。
2.汚れに強くて、お手入れ簡単!
ウールはいろいろな素材の中でも汚れに強い素材です。
一流のホテルや施設で、ロビーや客室などにウールの絨毯が使われる理由の一つでもあります。
汚れに強く、お手入れが簡単な理由は主に次の3つです。
自分で自分をキレイに保つ
ウールの特徴でもある遊び毛(余分な毛)が表面から徐々に出ることによって、汚れも一緒に取れるため、日々の掃除機掛けで絨毯をキレイに保てます。
ウール絨毯の遊び毛
汚れが染み込みにくく、落としやすい構造
ウールは人間の髪の毛によく似た構造をしており、表面はキューティクルのようなウロコ状になっています。
ウールの構造
これが天然のコーティングのような働きをしてくれるため、何かをこぼしてしまったとしても、染み込みくく、落としやすいのです。コーヒーなどは、すぐにティッシュでしっかりと吸い取り、水拭き、乾拭きを適度に繰り返すことで、落とせることがほとんどです。
静電気が起こりにくい
天然素材のウールは、化学繊維に比べると、静電気が起こりにくい素材です。
そのため、絨毯に落ちたホコリなども掃除機で簡単に取れます。
化学繊維の絨毯の場合、掃除機掛けの摩擦で静電気が起こり、掃除をしたいのに絨毯にホコリがついて取れない・・・ということになります。場合によっては、掃除機のヘッドについているゴミやホコリを絨毯にこすりつけている、ということにもなります。この蓄積で、掃除をしているのに全体的に黒ずんできた気がする・・・というような印象に繋がっている可能性があります。
ウールの絨毯はの日々のお手入れは、掃除機掛けくらいです。
一般的な化学繊維や綿の毛足が長いラグは、ゴミが入り込みやすい上に、毛足が邪魔をしてなかなか取れない・・・、そのため、衛生面も気になります。
ボー・デコールで取り扱っている「アートギャッベ」と「ハグみじゅうたん」は、毛足は適度にありゴロゴロするのにも気持ちいい絨毯です。ただ、密度が高く、目が詰まっているため、ゴミや砂、髪の毛なども奥まで入り込みにくいのです。表面に止まっていることがほとんどなので、さっと掃除機を掛けるだけで大丈夫です!
私もウールの絨毯をリビングで使って6年程になります。
我が家は10人家族で、姪っ子が生まれる前から使っていますので、汚れる要素は果てしなくあります(笑)
今までに、ジュースもこぼし、チョコレートもつけ、ビスケットの粉をポロポロ落とし、最終的には油性ペンでも書かれました・・・。それでも、目立った汚れがないのは、このウールの特徴のおかげだと思っています。
▼汚れに関して気になる方はこちらご覧ください
落書きが勝手に消える?絨毯のデトックス効果 「遊び毛」
3.へたりにくい
ウールは弾力性が高く、元に戻る「復元力」のある素材であるためへたりにくいです。
よくお客様から
「よく座るところ、よく歩くところだけすぐに毛がぺちゃんこになる」
「家具の跡が取れない」
というお悩みを聞きます。
化学繊維や綿は一度繊維が曲がったり、折れたりすると、ほとんどが元には戻りません。そのため、家具の跡がついたら取れにくく、その積み重ねで、よく座る、歩く場所だけすぐにぺちゃんこにへたるのです。
「毛足が長いラグだと、一部だけへたると見た目も悪くなるし、ゴミも入りやすくて取れないから・・・もうそういうモノだと思って、1,2年で買い替えてるんです。」
というお話もよくいただきます。
ウールは化学繊維や綿と比べ、復元性の高い素材であるため、跡がついても元に戻りやすいのです。
家具の跡がついているのは、人間でいうと「寝ぐせ」がついているようなものです。凹んでしまったところの毛を起こすように馴染ませてあげれば、時間が経つとともに自然と戻ることがほとんどです。
早く戻したい場合は蒸しタオルやアイロンのスチームを使うと効果的です。
▲ウール絨毯 家具の跡(凹み) メンテナンス前(左)メンテナンス後(後)
「アートギャッベ」や「ハグみじゅうたん」は、それに加えて、密度が高く、目が詰まっているため、さらにへたりにくいのです。
絨毯を買い替えるきっかけとなるのは、汚れとへたりが多いので、それに強いウールの絨毯は買い替えるきっかけがないのです。
結果、長く使えることがほとんどです。
4.燃えにくい素材だから、万が一のことがあっても安心
ウールは燃えにくい素材です。
次の動画は、「綿のラグ」、「ウールのハグみじゅうたん」、「ポリエステルのラグ」の素材の違うラグにそれぞれに火をつけ、燃え方を比べてみたものです。
結果は次の写真のように、綿とポリエステルは火がつき、時間とともに燃え広がりますが、ウールのハグみじゅうたんは、表面は焦げますが、火元がなくなると燃え止まりました。
【燃焼実験】綿・ウール・ポリエステルのラグの燃え方を比較
ウールは元々燃えにくい素材で、火を近づけてもちりちりと焦げるだけで、離すと燃え止まります。このことから、消防士の服や航空機のシートなどでは、ウールが使われています。
いかがでしたでしょうか?
わたしたちは使い捨てではなく、暮らしに長く寄り添って使い続けられるものをご提案しています。
だからこそ、わたしたちが提案する絨毯は、今回ご紹介した特徴のある「ウール」という素材なのです。
ただ、素材が「ウール」であればいいかというとそれだけではありません。そのウールの質や、絨毯の造りによって、上記の特徴が発揮できない商品もあります。
ボー・デコールで紹介している「アートギャッベ」・「ハグみじゅうたん」・「キリム」は、上質なウールとウールの特徴を活かした丁寧な手仕事の造りにこだわっています。
そんな手織りじゅうたんが一堂にご覧いただけるイベントを只今開催中です!
今回ご紹介したウールの特徴を、実際に目で見て、体感してみてください♪
※当店では、一連の「新型コロナウイルス」の発生に伴う感染予防と流行拡大防止のため、以下の取り組みを実施しております。
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(出社前に検温を実施し体調管理を徹底しております。)
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