カーテンでよくいただくご質問にお答えする特集【カーテンQ&A】
今回のpart2は『カーテンにはどんな種類があるの?』です。
カーテンの生地に使われる素材はさまざま。たくさんの素材があるとどれを選んでいいのか迷ってしまいますよね?
そこで本日はカーテン生地の素材をそれぞれ少し詳しく見ていきたいと思います。
目次
- 「化学繊維」と「天然繊維」
- ポリエステル
- 新合繊
- レーヨン
- アクリル
- コットン
- リネン
「化学繊維」と「天然繊維」
「化学繊維」とはパルプや石油、石炭、天然ガスなどを原材料として作り出される繊維です。
一方、カーテン生地によく使われる麻や綿などの「天然繊維」は、植物から作り出される繊維です。
それぞれの素材の特徴を知ると、その特徴に合わせたカーテンの使い方がわかります。そしてさらに、お部屋ごとにどういう素材のカーテンを選ぶか想像し易くなるのではないでしょうか?
まずはカーテンに使われている代表的な化学繊維として、
・ポリエステル
・新合繊
・レーヨン
・アクリル系
この4つの素材の特徴を少し詳しく見ていきます。
ポリエステル
カーテンで最もよく使われている生地のひとつです。適度なハリやコシがあり、とても扱いやすい素材です。シワになりにくく、紫外線にも強い繊維生地です。水にもつよいため、洗濯をしてもすぐに乾いてくれますが、帯電性があり静電気を溜めやすいため、ホコリが付きやすいという弱点もあります。
新合繊(しんごうせん)
聞きなれない言葉ですが、ポリエステル繊維をプロトタイプとして、さらに性能を高め、風合い、装飾性を追求したポリエステル繊維の進化系繊維を新合繊呼びます。
新合繊の主な特徴は、膨らみ、ドレープ性、コシ、ハリ、そして生地のしっとり感やドライタッチ。天然繊維にはない質感や風合いが楽しめます。
レーヨン
高級なシルクに変わる生地として開発された素材です。光沢感と美しいドレープ感を一緒に楽しめます。しかし、水に濡れると縮みやすいので注意が必要です。
アクリル系
防炎規制のあるマンションのお部屋などのカーテンとしてよく使われています。生地の発色の良さもさることながら、生地の伸び縮みが少なく、紫外線に強いためドレープカーテンとしてよく使われますが、毛玉ができやすい生地でもあります。
化学繊維は生産性が高いため、比較的リーズナブルにお求めいただくことができます。また、加工がしやすい素材であるため、遮光、遮熱、防音、防水、紫外線カット等の機能性をもたせたカーテンに加工することも可能です。
カーテンに機能を求める方には嬉しい素材ですね。
さて、次は天然繊維です。
まずはコットン、そしてリネンの特徴を見ていきましょう。
コットン
ナチュラルな雰囲気のお部屋を作るには、やはり天然繊維のカーテンです。
天然素材のカーテンとしてお馴染みなのはやはりコットンでしょうか?
コットンのお洋服からもわかるように、コットンのカーテンは植物由来の優しい風合いをもちながら、とても丈夫です。吸湿性に優れており、お部屋の空気を整えてくれる手助けもしてくれます。
そしてコットンのソフトな肌触りは説明するまでもないかもしれません。
しかしその一方で、コットンのカーテンには洗うとシワになりやすかったり、紫外線によって生地の色が変わりやすかったりすることもございます。
リネン
リネンの生地の特徴はやはりあの気持ちの良いシャリ感。さらりとしたリネンの質感は他のどの素材にもないものです。リネンの生地もとても丈夫ですし、耐水性、耐熱性に優れていたり、吸水性、吸湿性、通気性、速乾性が高かったりという自然の素晴らしい機能が詰め込まれたような素材です。お洗濯してすぐ乾くため清潔さを保てますし、静電気を溜めず、ホコリもつきにくいというのはやはり健康志向の方にもぴったりですね。
リネンの原料フラックス
いいことづくめかのようなリネン生地ですが、他のどの素材にもあったように、弱点もあります。コットン同様、リネンもシワになりやすい素材です。また、湿度によって生地が伸びたり縮んだりすることも是非知っておいていただきたい点です。
知らない間に生地が伸びたり縮んだりするなんて、化学繊維のカーテンでは起こりません。リネンのカーテンならではの特徴だと思うと少しかわいく思えてきませんか?
いかがでしたでしょうか?それぞれの素材がメリットもデメリットも持っています。ご自宅のお部屋ごとに、使い方によって、選ぶ素材は違うものになるかもしれません。
例えば、昼間も目隠しはしたいけれども陽の光も感じたいという方のリビングにはリネンのカーテン。
また、朝日に邪魔されずに寝ていたい方の寝室にはポリエステルの生地で遮光カーテンなど、生活の中に溶け込むようなカーテンの選び方ができたら素敵です。
お客様の生活に合わせたカーテンをスタッフがご提案させていただきますので、是非店頭で直接ご相談くださいませ。
playlist_add_check【part2 カーテンにはどんな種類があるの?】 まとめ
化学繊維のカーテンはリーズナブルで機能性加工が可能
天然素材のカーテンは吸湿性、速乾性に優れている
それぞれの素材にそれぞれの特徴があり、使い方によって選ぶ素材が変わってくる
次回part3は【遮光付のカーテンにした方がいい?リネンの透け感について】お答えいたします。どうぞお楽しみに!