こんにちは。
先日イランにアートギャッベの選定に行ってきました。
どこまでも広がる荒野の中で遊牧民はテントを張り、羊を育てながら生活しています。
今回はそんな遊牧民のテントにも泊まらせてもらいました。
日中は日差しが強くて目を開けていられないほどですが、夜になるとダウンと寝袋でも寒くて眠れないほどの過酷な環境です。
生えているのは、日本ではなかなかお目にかかれないようなとげとげの植物ばかり。虫に刺された!と思ったら、この植物が洋服を突き抜けて足に刺さっていました・・・。
決して便利ではありませんが、夕日に染まるザクロス山脈や、日が落ちた後の紫色の空、満天の星空は、本当に美しかったです。
親鳥とはぐれていたという鳥の赤ちゃんを「かわいいでしょう」と見せてくれました。
こんな環境の中で自然を愛でながら愉快に暮らすカシュガイ族が織る絨毯だからこそ、アートギャッベは私たちを惹きつけるのだと感じました。
美しい衣装を身に纏い、アートギャッベを織る女性たち。織機の周りでは子どもたちが遊んでいます。
織機の上でぴょんぴょん飛び跳ねているやんちゃな子を「こら!」と叱っているお母さんもいて、こういうのは世界共通なんだな~とほっこり。
イラン人はおもてなしが大好きで、街ではどこに行っても熱いチャイが振舞われますが、遊牧民のテントでも同じでした。もちろん電気やガスは通っていないので、ここでは火を焚いてお湯を沸かします。
イランは気温が40度前後もあり日差しも強いので、本当は冷たい水をごくごく飲みたいところ。でも、おもてなしの気持ちが嬉しくて、結局毎回淹れたての熱いチャイを飲みました。
お客さんが来ると、豪華な食事で迎えてくれます。鶏肉となすのトマト煮込みなど日本人にも食べやすいものもあれば、ヨーグルトに刻んだにんにく・きゅうり・たまねぎを入れた、チャレンジするのに始めは勇気がいる料理も・・・。私はすぐに慣れて、どれもおいしくいただきました。
今回は遊牧民の生活をお伝えしましたが、次回はイランの街で見た景色や、現地で感じた人々の温かさについてもご紹介したいと思います。
また今回選定したアートギャッベは、秋にはお店でお披露目となる予定です。お楽しみに!