こんにちは。
昨日、ボー・デコールの森で林業研修を行ってきました。
今までは毎年秋に行っていた林業研修。
今回は初めて、初夏の季節に開催しました。
<4年目となる林業体験へ>
昨年の秋に、枝打ちして綺麗になった森の様子、
半年経った今では、地面に緑が生え、瑞々しい空気が漂っています。秋の森と春の森とは空気も色合いも音も違って、とても新鮮です。
まだ葉が青い紅葉や椿などの馴染みある木々も見つけました。
今回はお天気にも恵まれ、快晴。
気温は20度前後。とても気持ちのいい日でした。
じっとしていると涼しいくらいですが、機械を使わず手鋸で作業をしていると自然と汗が滲みます。
また、秋にはいなかった虫が寄ってきたり、木くずが舞っているため、自然と体力も消耗していきます。
<体力勝負の間伐作業>
午前中は枝打ちや杉以外の木や草を刈る作業がメインでしたが、午後からは大きな木の間伐の作業を行いました。
地面に広がる広葉樹の木々や笹を除伐し、杉の木同士で近い場所に生えているものや、育ちの悪い木を伐採していきます。せっかく育った木を切ってしまうの!?と最初はもったいなく感じましたが、間伐は、真っ直ぐ育つ木にきちんと栄養を届けるためにとても大切な作業なんだそうです。
手鋸を使った力のいる作業。枝打ちとは比べ物にならないくらいパワーを必要とします。
一本倒すだけでも一苦労。大変な作業です。
およそ100㎡に杉の木15~16本くらいの木が生えているのが目安だそうですが、どの木を残してどの木を倒すか素人では判断が付きにくいのです。
生え方や枝振り、周りの木との距離など様々なことを考えて切っていきます。
2人一組になり、周りに人がいないか・危険はないかを常に意識しながら慎重に倒しました。
<長い年月をかけて1本の木を育てる>
切って初めてわかるその木の年齢。
年輪を数えるとこの木は恐らく15歳前後。植林したのが平成16年頃とのことなので、ピッタリですね。
建材や家具に使える良質な木材になるには約80年程の期間を要するそうです。
自分たちが生きている間にはその先を見届けることはできないということ。次の世代のために過酷な作業をしてくれている方たちがいるということ。
暑い日も、寒い日も林業に携わる方々が苦労をしながら森を守ってくださる人たちがいるお陰で、私たちが扱う家具が生まれているのです。
家具の製作も匠な技術や手間もかかりますが、それ以前に木を育てるという原点がとても大切であると感じました。自然を扱うことの苦労を知り、普段から素敵な木の家具・小物を手に出来ることが当たり前ではないのだと、改めて認識します。
より大切に木の家具をご紹介していかなければと思いました。
<初めての初夏の山>
今回初めて5月に森に入りましたが、秋には見れない森の様子を垣間見ることができました。
これ何か分かりますか?
杉の木の皮なのですが、つるんと手で簡単に剥けるんです!
見たことのない杉の木の様子にびっくりしました。杉の木の皮がこんな風に剥けるのはこの時期だけなんだそう。皮の剥けた杉の木はみずみずしくてほんのり甘いそうです。熊がよく木の皮をはがして食べているのはこれが大好物だからと聞いて納得。確かにちょっとおいしそうです笑
また、足元をみると山菜も沢山生えていました。
わらびを沢山ゲットして嬉しそうなスタッフ。
<自然を感じながら暮らすこと>
そしてお昼には、毎年恒例スタッフお手製のお弁当をみんなで美味しく頂きました。
食事も出来上がったものをすぐに買えたりと、簡単に利用してしまいがちですが、こういう時こそ普段以上に食事も大切にしようということで、出来合いのものではなく手づくりのものを持って来ようと決めています。
山で採ったわらびはというと、早速スタッフが漬けてきてくれて、みんなで美味しくいただきました^^自然の恵みをいただくとはまさにこういうことですね。とても美味しかったです。
阿賀町津川の森。
毎年、広大な杉の森は私たちに沢山の気づきを与えてくれます。
作業が終わったあと、展望台から阿賀の森の景色を見に展望台にお散歩へ。
作業をしてクタクタだったはずなのに、あまりにも美しい景色に疲れも吹き飛びました。
この景色をまた見れるように、私たちも微力ですが出来る事を少しずつ続けていこうと感じました。
実際にこの手で感じたことや目にした景色・空気を皆様にもお店でご紹介していきたいと思います。
過去の林業体験の様子はこちらから。
是非ご覧ください。