こんにちは。先日イランにアートギャッベの選定に行ってきました。
遊牧民のテントでの出来事は⇒こちら
本日はイランの街の風景や、そこで感じた人々の温かさをお伝えしたいと思います。
まずは、イランといえばモスクをイメージされる方も多いのではないでしょうか?モスクとは、ざっくりいうとお祈りをするための場所です。イランの強い日差しに、青のタイルが本当に美しいです。
どこを見ても青、青、青。とても不思議な気分に・・・。
こちらの扉は、両脇の柱の向かって左側だけが飾り彫りを施されています。これは、「完璧にできるのは神様だけで、人間は間違えてしまう」ということを表しているのだそう。扉の上には「神様、上手に造れなくてごめんなさい」という意味の文字も。
こんなに素晴らしい建築を造れたとしても謙遜をする国民性や、他にもどうぞどうぞと譲り合ったり、お礼のチップもすぐには受け取らずに遠慮したり、日本人ととても似ていているなと感じて、親近感が湧きました。
そして何といっても、イラン人の「おもてなし好き」。
お店で、ホテルで、お家に招かれたときも・・・必ずと言って良いほど、熱いチャイと山盛りのフルーツでもてなしてくれます。雨が少ないので、フルーツは甘みが凝縮されてとってもおいしいです。ちょうど今はさくらんぼが旬でした。
どこにいってもおいしいお茶とフルーツが出てくるので、気をつけないとお昼ごはんが食べられなくなってしまいます・・・。
びっくりしたのが、イランではきゅうりもフルーツとして扱われること。皮をむいて、塩を振っていただきます。
そして、街を歩いていると、本当によく声をかけられます。
日本語で「コンニチハ」と挨拶し、片言の英語で歓迎してくれます。(イランはペルシャ語ですが、日本人のいわゆる中学校レベルくらいの英語なら話せる人が多いです)
カメラを持っていると「写真撮って」とジェスチャーされることも。もちろん自分の映りのチェックも欠かしません。どこの国でも同じですね(笑)
八百屋のお兄さん、カメラを向けると格好良いポーズで決めてくれました。
「僕の娘、かわいいでしょ」と撮影を要求するお父さん。どこに行ってもこんな感じで声をかけられ、イラン人の外国人好きと愉快さに驚かされました。
ナンを焼く職人が窯のそばまで行って見せてくれたり、いきなり「あっちに行くときれいな橋があるよ!」と教えてくれたり・・・
日本では宗教が厳しくて危険な国というイメージが持たれることもありますが、こうして現地の人と話してみると、少々おせっかいなくらいに親切で、びっくりするほど楽しい人たちだな、という印象です。
私たちは長年イランの遊牧民の絨毯「アートギャッベ」を扱っていますが、まだまだ知らないイランがたくさんありますし、アートギャッベを使っていただいている皆さまにもそれをお伝えしていきたいと感じました。
今回選定したアートギャッベのお披露目と一緒に、ブログでは紹介しきれなかったイランの写真もご覧いただけるようにただいま準備中です。楽しみにお待ちください。